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アニメ「ヘヴィーオブジェクト」の全話感想を書いていく(毎週更新)

ヘヴィーオブジェクト感想

 『禁書』の鎌池和馬が原作のへヴィーオブジェクト。原作者の名前につられて見てみることにしました。

ついでにアニメ「ヘヴィーオブジェクト」の感想を毎週書いていこうと思います。ただ、毎週長文の感想を書くのは辛いので本記事を毎週更新していきます。楽しめれば12週後には12話分の感想が書きあがっている予定です。

 

 ヘヴィーオブジェクトとは

あらすじは以下の通り。

戦争の形態や世界情勢が大きく変容した未来の地球を舞台に、超大型兵器『オブジェクト』が織り成す戦争を描いたSFアクション作品。キャッチコピーは「近未来アクション・ボーイミーツガール」

『とある魔術の禁書目録』に続く2作目となる鎌池和馬の長編作品です。前作の魔術とは打って変わって、今作は科学よりでミリタリー色の強い作品です。

 

原作を読んだことはありませんが、wikiを見る限り主人公が英雄視される作品のようです。どのように英雄視されるかによって今後、面白くなるのかどうか判断したいと思いますが果たして……

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

 

 

アニメ「へヴィーオブジェクト」

そんな原作を映像化したのが、TVアニメ「へヴィーオブジェクト」です。

heavyobject.net

この公式サイトには、keywordというコンテンツがありまして、作中に出てくるワードの説明が掲載されています。超巨大兵器「オブジェクト」とはなんだろう?と思っても、公式サイトを見れば、すぐに疑問を解決することができます。

 

へヴィーオブジェクト公式ツイッターはこちら。気になる方はフォローしましょう。

twitter.com

 

さて、次はいよいよヘヴィーオブジェクト各話のあらすじと感想に入っていきます。ネタバレありです。

1話感想 ガリバーを縛る雑兵たち アラスカ極寒環境雪上戦Ⅰ

ヘヴィーオブジェクト1話

超大型兵器『オブジェクト』による『クリーンな戦争』によって、支配権の奪い合いが行われている世界。4つの世界的勢力のひとつ、『正統王国』のアラスカ前線基地では、ふたりの青年が黙々と雪かきをこなしていた。派遣留学生のクウェンサーと、レーダー分析官のヘイヴィアは、任務をさぼって食料調達に勤しんだり、上官のフローレイティアに大目玉をくらったりと、緊張感に欠けた軍隊生活を送っていた。しかし、その平穏は轟音と共に破られる。オブジェクトの出現により、戦争の脇役となったはずの彼らが投げ出された、思いもかけない戦場とは――。

設定は面白かったです。人同士の殺し合いから、オブジェクト同士のガンダムファイトになった戦争。戦争は変わったってやつですね。これからどうなるのか、気になります。

1話~3話までは設定の説明だと思うので、話がつまらなくても我慢してみていきたいと思います。

 

押さえておくべき設定は3つ。

  • オブジェクトは最強
  • オブジェクトを破壊すれば戦争は終結した
  • 人が殺し合う戦争は古い

こんな感じでしょうか。

 

2話感想 アラスカ極寒環境雪上戦Ⅱ

『正統王国』アラスカ前線基地に迫る『信心組織』のオブジェクト。氷雪地帯での戦闘に特化した『ウォーターストライダー』と呼ばれるそれは、『ベイビーマグナム』を大破させ、さらに移動基地に狙いを定める。その時、脱出したミリンダから、敵の注意を引きつけるための救難信号が発信される。オブジェクトの蹂躙から味方を守るため、自分を犠牲にしたその行為に、愕然とするクウェンサー。機密の一端である『エリート』が捕虜となった場合、待ち受けているのは悲劇だけ。オブジェクトを相手に、いつも自分たちを守ってくれていた『お姫様』を救うため、クウェンサーとヘイヴィアは彼女の元へ向かう――。

頭から早々にオブジェクトが破壊されてしまいました。オブジェクトが破壊され、白旗を挙げれば戦争は終わるはずだったのですが、そんな条約はないため、敵国は攻撃をやめません。

やっと話が始まったみたいですが、登場人物の葛藤が冗長気味です。テンポ悪い。戦場にいるんだから早く逃げろよとツッコみながら見てました。

面白くなるのでしょうか。もう少し見ていきたいと思います。

 

3話感想 アラスカ極寒環境雪上戦Ⅲ

捕えられたミリンダの救出に成功したクウェンサーとヘイヴィア。今度は逃走中の『正統王国』軍を救うべく、3人は敵オブジェクトを『どうにかする』決意を固める。オブジェクトの設計を学ぶ学生と、攻略の起点を探す分析官、操縦するエリート。それぞれの立場から意見を出し合い、導き出した作戦を実行するべく、『信心組織』のベースゾーンに潜入したクウェンサーとヘイヴィアだったが、有効な打撃を与えられないうちに『ウォーターストライダー』は基地に帰投。さらに、またしてもミリンダが捕えられてしまい――。

何か気が付いたら、敵のオブジェクトをぶっ壊して終わりました。オブジェクトの破壊方法も、敵の基地に潜入して内部から破壊するというものでした。

オブジェクトの設計を学ぶ学生でもオブジェクト内部の弱点が分かるようですので、最初から敵オブジェクトの破壊工作活動に勤しんだほうが良いのではないでしょうか。原作だとその説明が丁寧にしてあるのなら上記のような感想にはなりませんが、もし無いのならご都合主義ですねえ。

 

次回も継続しようか悩んでいます。暇なら見ようと思います。

 

4話感想 親指トムは油田を走る ジブラルタル通行阻止戦Ⅰ

ヘヴィーオブジェクト4話

生身でオブジェクトを破壊するという、人類初の偉業を成し遂げたクウェンサーとヘイヴィア。その才能と功績は高く評価され、次なる配属先、西アフリカはジブラルタル海峡へと送り出されてしまう。気楽な勝ち組人生を期待していたため、不満タラタラで着任したふたりを待ち受けていたのは、『情報同盟』のオブジェクト『トライコア』。採掘機能を有し、石油をテロ組織に配ろうとしているこのオブジェクトを阻止するため、海峡封鎖作戦が実行される。クウェンサーたちの任務は、海上のベースゾーンから『ベイビーマグナム』を支援するだけで、楽に片が付くはずだったが――。

 暇だったので、4話も視聴することにしました。

4話からのミッションは、石油を不正利用しようとするオブジェクトを阻止するため、ジブラルタル海峡封鎖を目指すというものです。主に後方支援というものでしたが、人がオブジェクトを破壊した戦果を次も期待しているようで、生身でオブジェクトとの戦闘をすることになりました。

今回は海上戦ということで、どのようにオブジェクトを破壊するのでしょうか。楽しみだなぁと思っていたら、オブジェクトに乗り込んでいました。潜入からの白兵戦を目標にしたら勝てるんじゃないんですかねえ。

結果、オブジェクトは破壊できていませんでしたが、石油は吹っ飛ばせたので一応目標達成しています。後は、ベイビーマグナムに任せて終わりでいいと思うのですが、弱者が強大な敵を倒すことがテーマですから、頑張って二人で倒すのでしょう。

内容はツッコミどころが多かったのですが、お姫様が可愛かったので良しとします。

 

5話感想 ジブラルタル通行阻止戦Ⅱ

海上のベースゾーンは破壊され、敵オブジェクトには有効な打撃を与えられなかったものの、なんとか無事にヘリに回収されたクウェンサーたち。決着はオブジェクト同士の戦いに委ねられるが、『トライコア』の兵装を狙った攻撃に『ベイビーマグナム』は徐々に追い詰められていく。『トライコア』の弱点を見つけられず、歯噛みしていたクウェンサーは、海上では無敵を誇るはずの『トライコア』の奇妙な挙動に気付く。その原因を突き止めるため、クウェンサーは再び海に身を投じる――。

オブジェクトに搭載していた石油タンクを破壊したので、とりあえずミッション完了。ヘリで帰投中にオブジェクト同士の戦いを確認していると、ベイビーマグナムは追い詰められていきます。このままだとお姫様が負けてしまう、その前になんとかしなければ……そう思ったクウェンサーは生身で援護しに再び戦場に降りる。

こんな感じでしたが、今回も細かいところはガバガバでしたね。あらすじではトライコアの奇妙な挙動に気づいてから海に身を投じていますが、アニメでは海に身を投じてから弱点を思案していました。行き当たりばったりすぎませんかねぇ。
結局、今回の攻略法は機雷が付いていた網を爆破し、オブジェクトの運動負荷を変化させることでオブジェクトを沈めることに成功したようです。その説明を台詞で済ませてしまう散々な演出。せめて絵で説明してほしかった。

さて、二機も破壊したクウェンサーは本格的に上層部に気に入られ、更なる戦場に繰り出すことになりました。それでジブラルタル通行阻止戦は終わったわけですが、上層部はクウェンサーを英雄視して戦場に送り出すのではなく、ただの工兵がここまで戦果を挙げられることに注目すべきじゃないでしょうか。

今までの常識は「オブジェクトは人には破壊できない」でしたが、人が二機も破壊した今、その常識はもう既に覆されています。「オブジェクトは人でも破壊できる」のです。それなのに、ここまでの戦果を挙げられる人間を戦場に送り出してしまったら、せっかくの経験と知識を後世に引き継ぐことができません。過去の戦争と同じ過ちをするつもりでしょうか。

上層部はクウェンサーをフローレイティアかミリンダとくっつけて後方支援にでもしてください。そして、いちゃつく様子を残り6話でやっちゃいましょう。視聴者もそれで救われるのではないでしょうか。

 

6話感想 蟻とキリギリスの戦争 オセアニア軍事国攻略戦Ⅰ

ヘヴィーオブジェクト6話

緑化政策をめぐる対立が激化するオセアニア軍事国。独裁政権による反対派住民への弾圧が行われるに至り、『正統王国』をはじめとする四大世界勢力による多国籍軍が展開していた。20機を超えるオブジェクトをもって、オセアニアの有するただ1機のオブジェクトをあぶりだす大規模作戦。そのうちの一部隊に配属されたクウェンサーたちは、楽勝な作戦を前にゆるみきっていたが、周辺には不安要素も隠れていた。選挙目当ての評議員、『情報同盟』のオブジェクトとの共同作戦、各国から集まったジャーナリストたち――。いくつもの火種を抱えて、作戦は開始される。

タイトルが蟻とキリギリスの戦争ということで、多国籍軍vsオセアニア軍事国のことを指すのかと思いきや、人vsオブジェクトも指すダブルミーニングになりそうです。

お姫様の新型スーツは、とても肌色の多いものになっていました。ヱヴァ破でアスカが着たスーツもそうですが、新型になるほど生地が減るものなのでしょうか。まあ、大歓迎ですけど。
そして、フルートの音に悶えるお姫様。サービスカットですね。

 

戦闘の感想

今回の作戦は、敵がいるであろう森にオブジェクトが高火力砲を撃ちこむ虱潰し作戦です。その作戦中、森の中に集落がないか偵察に向かったクゥェンサー達。集落を発見すると、オセアニア軍らしき武装集団が集落を襲っていました。それに怒りを覚えたクウェンサーが次回戦闘に入るようです。

が、10倍の数がいる兵隊に立ち向かうのは阿呆じゃないですかね。孫子も敵の兵力にまったく及ばないなら逃げろと言ってるんですから、たった二人で相手にするのは止めて援軍を呼びましょうよ。
それとも援軍を要請する描写がなかっただけなのでしょうか。もしくは次週、援軍を要請するのかもしれません。それなら無謀な作戦にならないのでいいのですが、もし二人で戦うなら、またしてもヘヴィーオブジェクトの評価がガバガバ軍事アニメと称されてしまいます。

 

今後の期待

あと、人間関係への感想も少々。

今回「情報同盟」のエリート(公式サイトに「おほほ」と記載)を登場させることで、ミリンダとクウェンサーの関係に変化を加えるようです。クウェンサーがミリンダの好意に気づくのか、それともクウェンサーが他のエリートに目移りしてしまうのか、はたまた情報同盟のエリートがクウェンサーを好きになることで三角関係を作るのか。

どうなるか分かりませんが、ここら辺の関係性が非常に楽しみですので期待しています。むしろ、戦闘シーンはどうでもいいです。

 

7話感想 オセアニア軍事国攻略戦Ⅱ

目の前で起こされた、オセアニア軍事国による反対派住民への大虐殺の引き金となりかねない事件。その火種をもたらしたのは、両勢力とは関係のない、違う目的を持つ者だった。身勝手な行動によって引き起こされた、オセアニア軍事国の目論見通りの状況に、激しい憤りを覚えるクウェンサーたち。その一方で、最悪の状況が訪れるまでの時間は、刻一刻と迫る。オセアニア軍事国のオブジェクトを一刻も早く発見し、止めなくてはならないこの状況で、彼らの目の前には『命令』という厚い壁が立ちふさがっていた。そして司令部からの情報をもとに、部隊は動き出す――。

ジャーナリストの考えが浅く、オセアニア軍事国で住民の大虐殺が起こりかねない事件が起きてしまいました。しかし、これほど自分の正義を振りかざした割に大失敗するジャーナリストがいるのでしょうか。元軍人のジャーナリストなら、大虐殺の引き金になりかねない行動だとわかるような気がしますが。ジャーナリストは皆バカしかいないという作者なりの皮肉なのかもしれません。

結局、今回も二人で敵のオブジェクトを倒すようです。こいつらいつも単独潜入で戦ってますね。しかも、この二人の破壊工作が失敗すれば数百人の死傷者が生じてしまう状況。きっと今回も成功するんでしょうが、作戦の命運を二人にかけすぎでしょう。

 

B級映画になりきれないヘヴィーオブジェクト

『蟻とキリギリスの戦争』は会話がB級洋画のにおいがプンプンする台詞の言い回しでした。汚い言葉を使ったり下品な例えを出したりと。別にダメとは言いませんが、作風には合っていないように思えます。せめてブラックラグーンくらいハードボイルドな作品ならよかったのですが、そんなこともなくむしろ綺麗な作品です。

戦場の泥臭さよりも作戦のガバガバが目立つんですから、そんな作品でハードボイルド出されても困ります。コマンドーのように作戦がガバガバでも火力で押し込む作品でもないですし、ヘルシングのように言い回しがかっこいいわけでもありません。
せめて下品でセンスのない台詞回しを止めるか、戦場を変える度に主要キャラの誰かが戦死するくらいの戦場の非情を描写してほしいです。

8話感想 オセアニア軍事国攻略戦Ⅲ

オセアニア軍事国家の0.5世代オブジェクトの居場所を突き止めたクウェンサーたち。多国籍軍にその場所を伝え、救援を要請するが、その通信は何者かによって妨害されてしまう。オブジェクトによって作り出された『戦争の決まりごと』がクウェンサーたちの起こした『奇跡』によって乱され、無用の混乱と被害が広がっている――。自分たちを弾劾するその妨害者に対して、戦いを挑むふたり。目の前の0.5世代オブジェクトを倒せれば、自分たちの勝利。多国籍軍はおろか、お姫さまの救援も望めない絶望的な状況の中、ふたりはオブジェクトに立ち向かう――!

結果から書くと、0.5世代オブジェクトを生身で破壊して、知らないうちにフライド議員のところに行って、フライド議員のオブジェクトを破壊して終わりました。
第2世代弱すぎです。核以外の砲弾は全て効くのではないでしょうか。

フライド議員のところに行く件がなかったので、クウェンサーたちがフライド議員をリンチしに行ったようにしか見えませんでした。話を聞いていると大義名分はあるようなので、とりあえずハッピーエンドのようです。

 

「オブジェクトはオブジェクトでしか倒せない」というセオリーが崩れると、生身の兵でも勝てるのではないかという期待から、無駄な戦争が起こってしまいます。それを覆すために、フライド議員はクウェンサーたちを殺そうとしていました。

この主張は、5話の感想で私が抱いた疑問の答えとなりました。

今までの常識は「オブジェクトは人には破壊できない」でしたが、人が二機も破壊した今、その常識はもう既に覆されています。「オブジェクトは人でも破壊できる」のです。それなのに、ここまでの戦果を挙げられる人間を戦場に送り出してしまったら、せっかくの経験と知識を後世に引き継ぐことができません。過去の戦争と同じ過ちをするつもりでしょうか。

生身の兵を消耗するのはお互い不幸になるだけなので、 個人的にはフライド議員の主張もわかります。ただ、二人を戦場に出して更なる戦果を挙げされるくらいなら、後方支援にしたほうが良いようにも思えます。戦死すると永遠に英雄となってしまうので、それならクウェンサーを敵国のスパイにでっち上げて英雄から反逆者にしたほうがマシです。
しかし、そんなライトノベル誰が読みたいのかと言われるとぐうの音も出ないので、邪魔な奴は殺すほうが分かりやすいですよね。

 

9話感想 障害物競走なら普通は泥まみれ 南極大陸制圧戦

南極で正統王国の調査機が正体不明の敵に攻撃を受ける事件が発生。早速、クウェンサーとヘイヴィアが調査に派遣されることに。運用にはリスクが高すぎる地域ゆえに、オブジェクトと交戦する危険はないものの、マイナス50度以下の極寒の雪原に、放り出されることになったふたり。毎度のように盛大に愚痴を叩きながらも任務に就き、ペンギンの赤ちゃんとの心温まる交流や、正体不明のテロリストとの交戦を経て、目的地にたどり着く。攻撃の起点となったと目されるその無人観測所でクウェンサーたちを待ち受けていたのは、予想外の『大物』で――。

今回は一段とギャグによった話でした。テロリストとの戦闘中に、横切るペンギンの集団にほのぼのするテロリストとクウェンサー達。
確かにペンギンは戦闘を一時的に止めるほどの癒やし効果がありますからね。この勢いで、テロリストとサッカーでも始まったら面白かったのですが、普通に戦闘が再開されて普通に戦闘が終わりました。

 

今回は作画が荒れていました。このままの調子だと万策尽きそうだなぁなんて思っていたら、次週は総集編です。予定していた総集編かどうか分かりませんが、ワンクールに対して10話で総集編というのも中途半端ですので、もしかすると万策尽きたのかもしれません。

なんて思ってみましたが、おそらく予定されていた総集編だと思います。普通の総集編なら来週は見ないで、再来週から視聴しましょうかね。

 

10話感想 二人三脚登山は命懸けで イグアス山岳砲撃戦Ⅰ

ヘヴィーオブジェクト10話

一方的に『資本企業』からの脱退を宣言し、大移動を始めた『マスドライバー財閥』。宇宙開発分野で高水準の技術を持ち、それに応じた財力と戦力を保有する彼らの行動は、政治的軍事的に大きな影響を及ぼす可能性があった。南極基地での衛星乗っ取り事件に続き、『正統王国』にも飛び火しかねない状況に、第37機動整備大隊に南米イグアス方面での作戦命令が下る。そんな危機的状況の中、クウェンサーたちは任地に向かう強襲揚陸空母の上で、パーティーのおこぼれ――ひさびさの人間らしい食事に預かるべく、し烈な争いを繰り広げていた。

総集編から明けた初回です。ある程度ピンチは脱したのか、お姫様のサービスシーンやフローレイティアのポールダンスなど視聴者へのプレゼントが多い回でした。
こういう日常だけやっていたほうが面白いと思うんですが、そんなことを思うのは野暮でしょうか。ひたすらクウェンサーとお姫様がイチャついていればいいと思います。

 

中盤からはノルマンディー上陸作戦が始まりました。こりゃ熱い展開になるなーと思いきや、オブジェクトのビーム兵器一つで孤島防衛砲台が壊滅しました。オブジェクトのみの戦争になる理由もわかりますね。

後半はフローレイティアの素性がちょっとだけ明らかになります。どうやら貴族みたいで、他の貴族からちょっかいかけられているみたいです。貴族社会も大変みたいですね。

 

11話感想 イグアス山岳砲撃戦Ⅱ

チャフミサイルの影響で衛星による索敵がおぼつかない中、『マスドライバー財閥』の強襲で沈黙する第52機動整備大隊の最新鋭オブジェクト『ブライトホッパー』。マッハ25で飛来する砲弾は、まったく予想外の方法でその狙いを定めていた。見事に裏をかかれた形で先手を取られ、続く攻撃によってベイビーマグナムとベースゾーンは大きな被害を受けてしまう。分断され、交戦能力を失ったクウェンサーたち第37整備大隊に残された道は、可能な限り早く撤退すること。そんな折、残存する第52機動整備大隊から提案されたのは、最悪に近い選択肢で――。

小物臭の強い貴族が操縦するブライドホッパーが、チャフの目隠しを使ったマッハ25の砲弾攻撃によって大破してしまいました。
レーザーでも感知できない攻撃が有効ならば、オブジェクトへの攻撃を全て長距離砲で何とかなりませんかね。整備中のオブジェクト基地に大陸間弾道でも撃てば戦果を挙げられそうです。

 

後半は、フローレイティアの複雑な貴族事情でした。どうやら貴族家系は男性出生率が高いため、貴族の女性であるフローレイティアを多くの貴族が求めているようです。
跡継ぎにふさわしい子どもを産める同階級の女性は人気みたいですね。そのため男性貴族から解放されるために、フローレイティアは貴族であるにも関わらず戦場に立っているようです。

自由を求めるために不自由を選ぶフローレイティアは可哀想ですが、本人からすると戦場こそが理想郷なのかもしれませんね。ただ、もしも平民だったならどんな生活を送っていたのでしょうか。戦場に出向くことなく、普通の暮らしを送り、好きな人と結婚する。そんな幸せの人生だったかもしれません。

 

さて、次回は敵オブジェクトの破壊です。オブジェクトは人では倒せないはずが、コンビニにでも行くような感じで破壊活動へと出向くクウェンサーが、正直観ていて怖いです。来週、慢心からあっさり死ぬんじゃないでしょうか。作風の高低差ありすぎて、名作アニメ入り間違いなしですね。

 

12話感想 イグアス山岳砲撃戦Ⅲ

圧倒的に救われない状況を覆すべく、無謀な作戦を開始するクウェンサーたち。ベイビーマグナムをクウェンサーのもとに送り出し、友軍のダム爆破阻止に向かったヘイヴィア。多くの無関係な人々を巻き込む愚行を訴えても止む様子を見せない攻撃に、ただひとりで抵抗を続けていた。一方、負傷をおして『ブレイクキャリアー』阻止に動き出すクウェンサーとフローレイティア。その進路を突き止め、ベイビーマグナムによる奇襲を成功させるため、探索を開始する。通信すらままならないギリギリの状況で手に入れた情報を伝えるべく、クウェンサーの取った方法は――。

久しぶりのヘイヴィア活躍回です。ここ数週間はクウェンサーしか活躍していないイメージがあったので、久しぶりの見せ場として頑張ってほしいですね。ただ、見せ場となるダム爆破処理は友軍との戦闘になってしまいました。結局、ヘイヴィアは運がありませんね。

 

中盤、クウェンサーと連絡が取れず、フローレイティアに嫉妬するお姫様は可愛かったです。そのうえクウェンサーの銃声を、瞬時にモールス信号だと判断する有能ぶり。早くクウェンサーとくっ付かないでしょうか。残りの1クールは全てイチャイチャ回でいいじゃないですか。

 

後半は、貴族とフローレイティアの仲をご破綻にするため、フローレイティアの胸をクウェンサーが鷲掴みにしていました。貴族に喧嘩を吹っ掛ける男気ある行動でしたが、お姫様が知ったら嫉妬で殺されそうです。いいオチでした。

 

13話感想 騎馬戦は足元を崩すべし アマゾンシティ総力戦Ⅰ

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北上したマスドライバー財閥の残存勢力は、世界最大規模のゴーストタウン、アマゾンシティに拠点を築く。それを追って上陸したクウェンサーたちだったが、ベイビーマグナムは資材不足で修理すらできていなかった。相手の戦力が読めない上に、南極大陸制圧戦から続く正体不明のオブジェクトの存在に悩まされるフローレイティア。そして、オブジェクトが万全の状態で出撃できない以上、そのしわ寄せは一般の兵士たちに及ぶ。アマゾンの密林地帯を進むクウェンサーたちは、マスドライバー財閥を率いる、とある技術者を抑えることを命じられ――

前回、フローレイティアの胸を揉んだことで、いろいろ関係がギクシャクしてたりしていなかったりしています。フローレイティアは貴族間で株が大暴落しているようですし、お姫様は軽い嫉妬でコンディションが下がっているようです。お姫様のジト目可愛い。

 

中盤、軍隊アリにスモークを投げ、爆発を起こして殲滅させていましたが、仲間への影響はなかったのでしょうか。他方向から爆発音が聞こえたら、警戒すると思うのですが。もしかすると二人がいた道路は、味方から孤立していたのかもしれません。コンビニ行く感覚でオブジェクトを破壊する兵士なんて、忌み嫌われていそうですし。

 

さて、物語は2時間以内に籠城する敵勢力の指揮官を始末する必要がある、少しだけ緊迫感漂う展開になってきました。籠城には三倍以上の戦力が必要になりますが、果たしてクウェンサー達はどのようにして打破するのでしょうか。
そして、クウェンサーはお姫様とフローレイティアのどちらを好きになるのか!

 

14話感想 アマゾンシティ総力戦Ⅱ

情報同盟の介入が危ぶまれる状況に、アマゾンシティへの突入を余儀なくされるベイビーマグナム。配置されたオブジェクト予備武装からの攻撃を受け、足を止められるも、味方の戦闘機の神業に救われる。しかし、本当の危機はその先に待っており――。明かされた情報同盟の本当の狙い。そして、ギリギリの機転でお姫様を救ったクウェンサーの前には、白衣をまとった男――スラッダー=ハニーサックルが姿を現す。世界有数の投資家にして軍事相談員、そして財閥専属のオブジェクト設計士。マスドライバー財閥の残存勢力を率いる騒動の首謀者は、その目的を語りだす――。

 味方との連絡は取れず、ベイビーマグナムは大破。ここからどのように勝つのか、全く勝ち筋が見えないのですが、クウェンサーたちは何か切り札でも持っているのでしょうか。

 

途中から、スラッダー=ハニーサックル本人がベイビーマグナムとミリンダを始末しに現れました。そして、クウェンサーに自分の目的をペラペラ話し始めました。命が狙われていると予想できるはずなのに、敵の前に現れるなんてずいぶん不用心に御方ですね。その不用心さに付け入られ、クウェンサーたちに捕えられてしまいました。

今回は敵側がバカだったから勝利できたお話です。黙って引きこもっていたら、情報同盟へ亡命できたはずなんですけどね。

 

15話感想 ジャンクの墓はレアメタルの山 アラスカ戦場跡迎撃戦Ⅰ

再びアラスカへと派遣されるクウェンサーとヘイヴィア。命じられたのは、かつて彼らが破壊した信心組織のオブジェクト『ウォーターストライダー』の後始末 だった。情報部による調査が進む一方、その『お宝』の山を狙って、情報同盟も動き出しており、派遣されたオブジェクトは、オーストラリアで轡を並べたおほほが駆る『ラッシュ』だという。奇妙な縁にため息をつきながらも、お姫様が有利に戦えるように地道な妨害工作を進めるふたり。その頃、主役である2機のオ ブジェクトは再びの邂逅を果たし、アツい『宣戦布告』が交わされていた――。

エロ本を隠し持っていたいつもの二人が、フローレイティアにバレたため、エロ本携帯の罰として次はアラスカに異動となりました。クウェンサーの性の欲求は強いくせに、お姫さまの純粋な想いは伝わらないんですね。

 

今回は1話〜3話で破壊したオブジェクトの残骸解析と、勝手にそのオブジェクトを解析をし、そのうえ情報発信までを行う情報同盟のアンテナの破壊です。
同時にオブジェクト同士の戦闘は、クウェンサーを巡った恋(?)の争いとなりました。しかも、クウェンサーは二人の言い争いを聞いてもピンと来ていません。もう分かっててやってるとしか思えません。一期の時から何回も書いていますが、早く付き合えばいいんです。相手がエリートと言えど、クウェンサーほどの勲功があるなら結婚できそうじゃないですか?

最後は、おほほの正体が公表よりも一回り小さい女の子だと分かりました。来週はそれを巡る戦いに発展するのでしょうか。

 

最初は微妙と思いながら観ていたヘヴィーオブジェクトでしたが、惰性で観ていくうちに面白く感じるアニメとなりました。回を重ねるごとに、視聴者が見どころを見つけて個々で楽しめるスルメのようなアニメなのかもしれません。

 

16話感想 アラスカ戦場跡迎撃戦Ⅱ

クウェンサーたちを巻き込んで始まった、ベイビーマグナムとラッシュの砲撃戦。必要以上に熱のこもった戦いは、互いに主砲に大きなダメージを負う痛み分けに。『ピットイン』からの復帰の速さが勝負を分ける状況で、クウェンサーは単身、ラッシュのコクピットへの侵入を試みる。エリートをおさえ、お姫様の復帰を待ってチェックメイトというクウェンサーの計画は、おほほの意外な行動によって形成逆転してしまう。オブジェクトの激しい動きに翻弄され、コクピットの中でもだえ苦しむクウェンサー。そしてラッシュは、ベイビーマグナムと再び対峙する――。

前回の終盤に、どうやってクウェンサーがオブジェクト内部に侵入したのかの描写から始まりました。クウェンサーの「嘘だろ」はGカップアイドルじゃなかったことからの発言だったんですね。そのため、現実を見て号泣していました。そんなに性欲は強いのに、相変わらずお姫様の嫉妬は気が付かない罪なクウェンサーでした。

 

今回はヘイヴィア大活躍。レーダーを上手く使って戦略人工AIを混乱させることに成功しました。まあ、なぜそれくらいで人工AIが思考をループさせたのかよくわかりませんが、AIを否定する論文があるくらいですから。ヘヴィーオブジェクトの世界の人工知能は、あまり研究されておらず未成熟なのでしょう。もしくは組み込みがデスマーチだったとか?

 

それにしても、相変わらずヘイヴィア鈍いですね。何回も書きますが、戦闘どうでもいいんで、エリートとイチャコラする話を2話くらいやりませんか? おじさんとマシュマロみたいな感じで。

 

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